“デルタ株”が猛威を振るうイスラエルで、三回目の接種が始まった。
イスラエルの首相によると、
「先週死亡したイスラエル人79人のうち78人は3回目の予防接種をしていなかった。つまり、3回目のワクチンは“ぜいたく品”どころか、命を救うものだ。3回目を打たないと高齢者は命の危機にさらされることになる。今すぐワクチンを受けてください」
なるほど、こういうロジックを使うのか、と感心した。
「先週死亡した79人中78人は3回目を打っていなかった。だから、3回目の接種が必要」だという。
普通に考えれば「2回打ったから死んだのでは?」と言いたくなるが、そうではない。首相は「3回目の接種さえしておけば死ななかった」と言いたいわけだ。
一方、こんなグラフがある。
↑青色は新規ワクチン接種者。ベージュ色は新規死亡者。新規ワクチン接種のグラフから数日のラグをおいて、新規死亡者のグラフが同じような形を描く。
↑ワクチン2回接種率9%のパレスチナと同60%のイスラエルで、コロナ感染者数を比較したら、このようになる。ワクチンを打つほど感染者数が増えている。
↑さらに接種回数と感染者数の変化。
データとしては、こんなところでもう十分でしょ?答えは出ている。
ワクチンは感染予防になっていない。それどころか、はっきり、感染源である。
統計を素直に読めば、当然そうなる。まともな公衆衛生の専門家なら、国にワクチン接種プログラムの中止を提言するところだろう。
しかし、あろうことか、こうした統計が「ワクチンの接種不足」と解釈され、3回目を推奨する根拠にされてしまうという、ものすごい事態になっている。
今後日本でも様々な理屈で(「抗体は半年しか持たない」とか「再接種しないとかえって重症化する」とか)、3回目接種が推進されることになる。
そして、“コロナ感染者”が激増するだろう。
ワクチンの強制に対する法廷闘争は、あちこちで敗訴の判決が出ている。アメリカで大学生が「授業への参加条件にワクチン接種を要求するのは違法」として裁判が行われていたが、この裁判について、最高裁で学生側敗訴の判決が出た。
最高裁での判決ということは、まず、最終的かつ不可逆である。つまり、アメリカの大学で学問をするには、ワクチン接種は避けられない。
日本でも同じことが起こる可能性は十分ある。
というか、すでに学生の76%が接種している大学もある。義務化でなくとも、こんなに多くの学生が進んで接種する。
就職にワクチン接種が求められる時代が来てもおかしくない。
日本でも、尾身会長がワクチン接種証明の活用を提言している。
このワクチンで多くの死者が出ていることについて、尾身会長はすっかり忘れているようだ。忘れているどころか「そんなことは初耳」レベルかもしれない。
今日、比較的まともな記事を読んだ。
『人命最優先のコロナ分科会が「ワクチン接種後の死」をとくに原因究明しないお粗末』
https://president.jp/articles/-/49005?page=1
そう、分科会はワクチン接種後の死亡を「原因不明」とするだけで、まともに原因究明する気がない。というか、ワクチンが原因だと断じて認めない腹積もりのようだ。
これについて、『新型コロナ騒動の情報サイト』で、こんな指摘がされていたので、引用しよう。https://note.com/info_shinkoro/n/nc0f763ea410d
厚労省の第4回医薬品等行政評価・監視委員会にて、佐藤嗣道准教授(東京理科大学薬学部)が以下のような指摘をしている。
「通常、医薬品とその何かの有害事象との因果関係を判断するアルゴリズムとしては、例えばWHOが提唱しているアルゴリズムがありますが、そこでは例えばpossibleですね。可能性ありというように判断する場合には、他の要因による基礎疾患による可能性があったとしても、恐らくそちらのほうが可能性は高いだろうという積極的な判断がなされない限りはpossibleになるのです。他の基礎疾患がなくて薬以外になかなかはっきりした要因が他に考えにくい場合にはprobable、あるいはdefiniteというところに判定されるわけですけれども、そのWHOのアルゴリズムに従うと、私は評価不能というよりはpossible、可能性ありというところの判断になる症例が多いのではないかなというように個別に公表された資料に基づいてだけですが、そういうようには私からは見えるわけですね。これはそういう私、薬剤疫学を専門にやっておりますし、医薬品の副作用の個別の症例の評価についてもそれなりにやってきたという自負は持っていますので、そういう立場から申し上げるのですが、それがほとんどの例が評価不能というようになっているというのは相当な疑問を抱いています。少なくとも可能性が否定できないというところに当たる。その可能性をprobableというように積極的に因果関係を認めるというところにはなかなかいかないかもしれませんけれども、少なくもpossibleということはほとんどの例について言えるのではないかというように思っております」
佐藤氏のこの指摘は非常に重要である。しかしこの指摘以後も厚労省のスタンスに一切変化はなく、「評価不能」が乱発されている。上記『新型コロナ騒動の情報サイト』で挙げられている例からいくつかあげると、たとえば以下のような症例
【事例番号185】:80歳
高血圧症と高脂血症をもつ80歳女性がコミナティ接種2日後に急性心筋梗塞を起こし死亡した。ワクチン接種との因果関係は否定できないが不明である。いくつかのMIリスク因子をもっていたことに留意する必要がある。 因果関係評価:γ
文中にはっきり「ワクチン接種との因果関係は否定できない」と書いてあるが、それでも、「α:ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの」に分類されない。
【事例番号405】:88歳
時間的関係がありその他の要因も見当たらないことから、ワクチン接種が喀血の契機となったことを完全に否定することはできないものの、死亡時画像診断や剖検は実施されておらず、その病態を検討することはできない。ワクチンと死亡の因果関係は不明である。因果関係評価:γ
WHOのアルゴリズムでは、「時間的関係性があってその他の要因が見当たらない」は、certainに分類される事例である。
WHOのアルゴリズムでは少なくともpossibleと評価されるべき事例が、ことごとく評価不可能(unassessable)となっている。
もはやPMDA(医薬品医療機器総合機構)は機能していないということだ。
今後も、どれほど多くの死亡報告が上がっても、判で押したように「ワクチン接種との因果関係は評価不能」と言われるばかりだろう。ふざけている。国民をバカにするにもいい加減にして欲しい。
この現状に対して、『新型コロナ騒動の情報サイト』の執筆者氏が、僕にひとつの提案をしてこられた。
「たとえば弁護士や議員の方々にご協力いただき、医薬品等行政評価・監視委員会に出席している行政関係者に対して、因果関係評価に関する公開質問の場を設けるよう請求することは難しいものでしょうか?
動画で生中継できれば大きなインパクトになるのでは、と思っています」
すばらしい提案だ。ぜひ直接聞いてみたい。「こんなに明々白々な因果関係なのに、なぜ評価不能なのか」「いつまでこのデタラメを続けるつもりなのか」
動画で多くの国民が視聴する前で、行政関係者がどう申し開きをするのか、ぜひ見てみたい。
実現すればこんなにおもしろいものはないだろうけど、お役人は出て来ないだろうなぁ。