五井野プロシージャー

患者がいきなり、「ゴイノ神社がいいって聞いたんですけど」
何ですかそれ?
「いや、正確に覚えてないですけど、そういう名前の何かで、癌に効く、みたいなの知りませんか?」
どこか癌に効く御利益がある神社ってこと?
「いや、何種類かのキノコを組み合わせて、煮だして飲むタイプの」
ああ、そういうことか!とようやくピンときた。ゴイノプロシージャー(Goino Procedure)のことですか?
「そう、それです。それが気になっています。先生が昔、記事に書いていたとのことで。私はまた聞きなので、記事を読んだわけではないんですけど」
そう、ゴイノプロシージャーについて、以前院長ブログに書いたことがある。
そうか、ずいぶん昔に書いた記事だけど、内容を知りたい人がいる。いまだに需要があって、うれしいことだね。
確かに、ゴイノプロシージャーは「癌に効く食材」のひとつではあるけれども、あれはかなり特殊だよ。なんといっても、五井野さんが宇宙人から作り方を教えてもらったものだから。
以下に過去記事を再掲しよう。

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五井野プロシージャー

2020.1.14

五井野正(ごいのただし)氏は、自身の開発したゴイノプロシージャー(Goino Procedure; GOP)によってロシアのエリツィン大統領の心臓病を治癒させた。
そのことでエリツィン氏から絶大な信頼を勝ち得、「北方四島は五井野になら返す」とさえ言わしめた。以後、ロシアでは国賓級の待遇を受けるようになった。
また、画家としての技量もすばらしく、エルミタージュ美術館で個展が開かれたこともある。
18歳のときに磁力で飛ぶUFOの設計図を書き、23歳時に書いた『一念三千論』によりあらゆる宗教の根本哲理を明らかにした。
科学者であり、芸術家であり、社会活動家。
多芸多才の超天才。現代に生まれ変わったレオナルドダヴィンチ。実に、五井野博士はそういう人だった。

何だかおもしろそうな人だと思うだろう。しかし僕も含め、ほとんどの人は彼の名前を聞いたことさえないと思う。
その理由は、某宗教団体のトップとひと悶着あって、暗殺未遂もあって、日本にいられなくなったこと。しかしこれがきっかけで海外に活動の軸足を移すことになり、結果的にはこれがよかった。世界の多くの要人が彼のことを知るようになった。プーチンの来日したときに鳩山夫妻と引き合わせるなど、政界の裏フィクサーとしての顔を持つまでになった。

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五井野氏の誕生会には、世界中からVIP(政治家や元宇宙飛行士など)が駆けつける。そんな人々からの裏話で、宇宙人が地球でどのような活動をしているかも知っていた。
大きな影響力を持つようになると、皇帝ディビッド・ロックフェラーが放っておかない。呼び出しがあったが、なんと、その誘いをあっさり蹴ってしまった。実に、五井野氏は権力に媚びず自由を愛する人だった。竜王に「せかいのはんぶんをおまえにやろう」と言われて、皆さん、断れますか^^

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断れるかどうか、人間の真価が問われる誘い(笑)

懐柔策にも強硬策にもどんな口封じにも乗らない五井野氏は、当局にとって極めて不都合な存在だった。何度も殺人未遂にあった。一度などはポロニウムの毒針で刺されて半身不随となった。しかし自身の名前を冠する五井野プロシージャー(GOP)の服用で奇跡的に回復した。しかしついに力尽き、2017年死去。享年67歳。
五井野氏の人柄や業績については『天才五井野正博士だけが知っているこの世の重大な事実』(ヒカルランド出版)を読むと、おおよそのところがわかるだろう。

五井野氏と某宗教団体のいざこざとか政治的な顔については、特に興味をひかれない。こういうゴシップはどうでもいいんだ。ただ僕は医者だから、彼が開発したというGOPには興味がある。
GOPが著効する疾患は「万病」だという。「万病に効く」などというと、いかにもうさんくさいが、本当なのだから仕方ない。世界各国の医療機関で、難病(癌、糖尿病、心臓病、高脂血症、エイズなど)に対する有効性が示されている。GOPはデンマークでは医薬品登録されているし、ロシア、中国、アメリカで特許取得されている。チェルノブイリ原発の被爆者にも有効性が確認されているから、福島第一原発事故で被害を受けた人にもきっと助けになるだろう。
http://www.goino-tadashi.com/Symposium/sym01.html

では具体的に、GOPとはどんな薬なのか?
雰囲気としては、漢方に近い。マンネンタケ(黒霊芝)、カワラタケ(サルノコシカケ科)、竹節人参(栃葉人参)を細かく刻んだものを6gずつ混ぜ合わせ、800㏄の水で1~2時間ほど煮出す。それを飲む。それだけ。
https://cookpad.com/recipe/2924743

それだけのことで、万病に効く”エリクサー”が作れるのか!よし、僕も作ってみよう!
しかしすぐに気づくのは、黒霊芝、竹節人参がものすごくレアだということ。ほとんど市場に流通していないし、あってもかなり値が張る。竹節人参は苗木が安く売っているから、家に庭がある人は地植えして育てることができるだろう。しかしマンション住まいの僕には無理だ。さいわい、代用品として赤霊芝(栽培可能で比較的安価。それでもちょっと高いけど)、朝鮮人参(あるいは田七人参)でもオッケーだというので、そちらを購入した。
しかし代用品で作っているということで、本家のGOPよりも少し効果が劣る気がする。何かついでに薬効をプラスするような生薬を足せないか。
マンネンタケもカワラタケも、いわば”キノコ”である。そこで効果に定評のある他のキノコとして、カバノアナタケとヤマブシタケを入れてみてはどうか、と思いついた。
つまり、赤霊芝、サルノコシカケ、カバノアナタケ、ヤマブシタケ、朝鮮人参の5種類の生薬をミキサーで砕いて、等量ずつ混ぜ合わせ、お茶パックに詰める。
ぐつぐつ煮出して飲んでみたところ、味はちょっと苦い。おいしいものではないけど、飲めないくらいまずいかっていうと全然そんなことない。
効果に関しては、飲んですぐにどう、ということはない。さいわい健康体で特に不調はないものだから、何ら効果を感じないのかもしれない。
そもそも、GOPの有効性が確認されているのは、癌、糖尿病、心臓病などの慢性疾患なんだ。慢性疾患に効くということは、長く飲み続けてこそ、効いてくるということだ。
二か月ほど飲み続けて感じたのは、目が疲れにくくなったこと。電子カルテなので仕事中はパソコンの画面を見つめっぱなしだし、ブログを書くにもiPadの画面をずっと見ているから、目はブルーライトによるダメージを受けまくっていると思う。そういう疲れが、この”キノコ茶”を飲みだしてから明らかに楽になった。今のところ僕が感じた変化はそれぐらいかな。

二か月ほど前から僕の患者にもGOPを勧め始めた。そのフィードバックが、ぼちぼち出始めた。
「一番ひどいときは何もする気が起きなかったのが、散歩とか読書しようかなって思えるようになってきた」
抑うつ症状によく効くようだ。でもこれはある意味当然で、こういうキノコのちゃんぽんを飲まずとも、単にヤマブシタケを飲むだけでもうつ病や不安に効くことが分かっているんだけどね^^;
https://www.jstage.jst.go.jp/article/biomedres/31/4/31_4_231/_article/-char/ja/
「毎年この時期必ず風邪をひくはずが、今のところなぜかひいていません。暖冬のせいかな」
「言い忘れてましたけど、軽いアトピーなんです。こう、肘の内側がたまにかゆくなって。でもそういうかゆさが、ぴったり治まっている気がします」
「頭痛がなくなってる。あと、肩こりが相当楽になってる。特に何もしていない。このキノコのお茶飲み始めた以外は何も」
劇的改善!っていう感じじゃないんだよね。「ああ、そういえば。あんなに気になってた症状がいつの間にか治ってる」みたいに治っていく。そういう効き方をします。

ところで五井野氏は、実は日本の学歴としては高卒。特に大学で医学や薬学を勉強した、という人ではない。しかしなぜ、そんな人が、GOPという”万病の薬”を開発することができたのか?
彼は「宇宙人に教えてもらった」と言っている。
ツッコミを入れればいいのか、笑えばいいのか、反応に困るでしょう^^;でも、彼はギャグではなく、大真面目に言っている。
まぁ僕としては、患者の治癒がこそプライオリティだから、宇宙人のレシピだろうが何だろうが、とにかく効けばいいんだけどね。

【参考】
https://clnakamura.com/blog/5301/

※以前は当院で調合した、上記のような五井野プロシージャーを患者にお出ししていましたが、作るのにあまりにも手間がかかって割に合わないので、やめてしまいました。

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