ツイッターで「ワクチン接種によって食物アレルギーが発生しやすくなる」とか「ワクチンは側弯症の原因になり得る」とつぶやいたら、リプ欄が荒れまくって罵詈雑言の大合唱。こういう医学的な意見を言うときは参考文献も挙げてるんだけどね。あ、英語だから読めないか。
ツイッターをやってみてわかったのは、あれは完全に感情の世界。みんなすでに自分の主義なり主張なりがあって、その意見表明の場として使ってるから、自分と違う意見に対しては敵対心がむき出しになる。「相手のロジックを読み解いて理解してあげよう」なんて人はまずいない。みんなリアルの世界では一応常識人で、「他者への理解が大事」というのは頭ではわかってるから、面と向かって攻撃的になったりしない。でもツイッターはほとんどの人が匿名でやってるから、その辺容赦ない。遠慮なく批判してくる。「それ、裁判になればこっちの勝ちだよ」というような誹謗中傷や人格攻撃も数えきれないほどあった。人間は匿名になればこんなにバカ丸出しになるのか、と感心した。
そういう攻撃は一切無視してた。相手してあげると大喜びしちゃうからね。でもツイッターをやめた今なら、そして自分のブログになら、ちょっとした弁明というか反論を書いてもいいだろう。
僕は反ワクチン派の医師ということで、めちゃくそに叩かれてたわけだけど、まず、僕は自分自身のことを反ワクチンだなんてこれっぽっちも思っていない。人々を健康にする本当の意味で体にいいワクチンがあれば、積極的に支持したいと思っている。今のところそういうエビデンスのあるワクチンが存在しないというだけで、ひょっとしたら今後製造業者の努力ですばらしいワクチンが開発されるかもしれない。きちんと納得できるデータを備えたものであれば、僕も推奨したい。「ワクチン=悪」という短絡に陥るのは避けて、いいものはいいと素直に認める余地は残しておきたい。だから、「反ワクチン」というレッテル張りの上に攻撃されることは心外だし、同時に「ワクチンに反対の声をあげる勇気と良識を備えた医師」みたいに持ち上げられるのも、心境的に複雑というかちょっと違うなと思う。
逆に、現行のワクチンについて製造業者の売り口上をそのまま信じて、何の疑問も持たずに患者に接種してる医師って、ちょっとどうなの?「絶対的に正しい医療行為」ってそんなにないよ。禁忌とされていた処置が第一選択になったり、あるいはその逆もあったり。医学という体系自体がまだまだ発展途上なんだから、今いいとされている医療行為も数年先にはどうなるかわからない。
学生時代、ある教授が言ってた言葉が印象に残ってる。「国試に通るまでが勉強じゃない。医者は一生勉強だよ」と。その通りだと思う。研究の進展にともなって知識を絶えずアップデートしていかないといけない。医者というのはそういう仕事だし、どの医者もそう思っていると思う。
でもワクチンに関してだけは、絶対的な不問領域になっている。ワクチンによる副反応は決して稀ではなく、報告されるのが稀なだけなんだけど、「ワクチンが体に悪いわけがない」ということになっている。そのリスクについて大きな声で警鐘を鳴らすと(たとえばフォロワー数が3万人いるアカウントでワクチンの害について語ると)、徹底的に攻撃されることになる。
ワクチンによる被害が社会問題化すれば(たとえばジフテリア予防接種禍事件(1948年)、種痘禍事件(1970年)、DTPワクチン事件(1975年)、MMRワクチンによる無菌性脊髄炎(1992年)、HPVワクチン事件(2013年)など)、さすがに行政も動く。でもせいぜい、定期接種から任意接種に格下げとか、その程度の対応だけ。「健康維持のためにワクチンが必要」という大前提は揺るがない。
ワクチンのおかげで多くの命が救われた、ということになっている。本当だろうか?たとえば、猩紅熱、リウマチ熱、チフス、コレラなどにはワクチンがない。これらの疾患はかつて猛威を振るい、多くの人命を奪った。しかし現在では罹患率、死亡率ともに低下している。ワ ク チ ン が な い に も か か わ ら ず、である。
これらの疾患が減少した理由は、社会状況の改善(栄養状態、上下水道などのインフラ整備)によるものであって、決してワクチンのおかげではない。
しかし、ワクチンのある疾患だけは、社会状況の改善によってではなく、ワクチンによって減少した、ということになっている。理屈が通っていない。明らかに無理がある。
しかしこういう指摘をしても、誰もまともにとりあってくれない。
効かないだけならまだいい。ワクチンが真に恐ろしいのは、その副作用である。僕が言っても届かないだろうから、虎の威を借りて、リュック・モンタニエ博士(2008年ノーベル医学生理学賞受賞)の言葉を引用しよう。
「私が強調したいのは、ワクチン接種による病気も懸念されるということだ。私はこうした危険性を昔から指摘していたが、考慮する人は少なかった。たとえばデング熱ワクチンはワクチン自体に危険性があることが最近分かってきた。死に至ったケースまである。病気を治したいという思いと反対の効果が表れているのだ。ワクチン接種の危険性はデング熱以外にも言える。特に子供へのワクチン接種は注意が必要だ。
ワクチンの多くには免疫応答を高めるためにアルミニウム塩が使用されている。フランスで行われた動物実験の結果では、このアルミニウム塩とリン酸アルミニウムが健康や脳に影響を与えることがわかった。
ワクチンを過信すべきではない。危険性を常に念頭に置く必要がある。これまでにも多くの医者や関係団体がこうした問題を指摘してきたが、まだ正しく認知されているとは言えない。
多くのワクチン接種が義務付けられている米国と、ヨーロッパやその他の開発途上国で1~19歳までの死亡率を比べると、米国のほうが死亡率が高い。私はワクチンのせいでこうした問題が起きていると考えている」
ワクチンの害を認める臨床医は少ない。しかし研究者にとっては、むしろ常識に属する事柄である。たとえば病気の研究をするには、モデル動物の作成が欠かせない。ある病気の動物を人工的に作って、それで治療法の研究をするわけだ。
たとえば食物アレルギーのモデルマウスを作るにはどうすればいいか、みなさんご存じですか?オボアルブミン(卵タンパク)と水酸化アルミニウムの混合物を腹腔内に注入する(静脈ではなく腹腔に注射するのは、マウスは静脈をとるのが難しいから。それ以上の理由はない)。そのあとで、卵タンパクに曝露させる。それでアレルギー性鼻炎の完成。杉花粉症を作りたいなら、卵タンパクの代わりに杉抗原を使ってやればいい。簡単でしょ?
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/kyorinms/journal/pdf/48/48_hois41.pdf
側弯症のモデル動物の作り方は?
ポリオワクチンの脊髄内注射によって、いい感じに背骨の曲がった動物が作れる。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6284765/
さらにいうと、ワクチン接種によって曲がるのは背骨だけではない。顔や目など左右の非対称も引き起こす。
http://www.similia.lv/interesanti/viss-par-vakcinam-vakcinaciju/vaccinations-as-a-cause-of-spine-face-eye-asymmetry/
重金属で背骨に異変が起こることは、ゼブラフィッシュを使った実験ですぐに確認できる。しかしこの辺りの事情は、研究者よりも、背骨の曲がった”公害魚”をしょっちゅう見ている漁師のほうがよく知っているだろう。
予防や治療のためにどういう栄養素があればいいだろうか。側弯症の鳥を作る実験があって、銅、マンガン、ビタミンB6欠乏で側弯症の発症率が上昇する。さらに、ビタミンDやKと側弯の関係も言われている。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3819867/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6284127/
僕のツイッターのリプ欄に「うちの子にはワクチンはすべて打たせていますが、自閉症でもアレルギーでもありません。健康です。ありもしないワクチンの害を煽ってデタラメを広めるのはやめてください」というコメントがあった。
なるほど、お子さんが健康でけっこうなことだ。しかし、「ワクチンを打ってるから健康」なのではなく、「ワクチンを打ってるのに健康」だというのが文献の示唆するところだ。
親が後悔するのは、いつも、ワクチンによって我が子の健康が失われてから。悲劇はいつも、”事後”なんだよね。