鳥集さんのライブ

きのうは鳥集さん主催のライブに行ってきました。

鳥集さんは正真正銘のエンターテイナーでした。もともと「お行儀のいいコンサート」なんてするつもりはなかったんだろうね。舞台の上からお客さんに積極的に話しかけたり、「一緒に歌おう」とステージに上がってくるよう呼び掛けたり。歌う曲も客の年齢層を踏まえて選んでいた。
ギターはプロ並みだから、”超絶技巧のテクニックで聞かせる”みたいな曲を披露しようと思えばできるんだろうけど、お客さんは別にそういうのを求めていない。演奏者の自己満足で終わるようなライブではなく、お客さんとの一体感を楽しむライブをしようとしている。そういうのが伝わってきました。
ちょっとしたハプニングが起こってもそれを笑いに変える余裕があって、何か聞いてて安心感があるんだよね。鳥集さん、これまで数えきれないほどのライブをこなしてきただろうから、そういう経験の厚みによるものだろうね。

児玉慎一郎先生もライブに来ておられた。観客として来たというよりも、ステージ上で大いに歌っておられたけれども(笑)
僕は児玉先生にいつもお世話になっている。当院に来る癌患者は、いわゆる標準治療(手術、抗癌剤、放射線)を拒否し、別の治療法を求めて来院する人が多いのだけれど、たとえば「手術だけなら受けてもいいと思っている。でも主治医から『術後に抗癌剤をすることが手術の条件』だと言われて困っている。抗癌剤は絶対に受けたくない」というような人がいて、そういうとき、僕は児玉先生に相談します。代替療法に理解のある外科医からの助言は、極めて貴重です。

ライブ後にあいさつしようと思っていたら、ライブ中、児玉先生のほうから僕に近づいてこられた。とっさに背筋を正して、「中村です!いつもお世話になっております!」と言うと、児玉先生、黙って僕をハグした。続いて、僕の左の乳首をつつき、次に右の乳首をつついた。突然の「乳首当てゲーム」である。虚を突かれた僕は大笑いしてしまった。この一瞬で、先生のことが好きになりました(笑)

先生、堅苦しいあいさつとか嫌なんだな。もっと砕けて楽しく行こうよって。病院の理事長だけど偉ぶらない。コロナの嘘は当然気付いている。

ノーマスクで500人を訪問診療。患者からの信頼感は絶大で、当然ワクチンも接種しない。
コロナ以後、こういう底知れない人間力の持ち主とお会いすることが多くなりました。平和な日常が続いていれば、彼らは皆、市井の人として埋もれていたと思う。でもコロナという異常事態が、”本物”を浮き上がらせたんです。そして僕は光栄にもそういう人とお会いする縁を得ました。そういう意味では、正直『コロナに感謝』ですね。

児玉先生らしさを端的に示すエピソードがある。
先生、ツイッターで情報発信をしている。ワクチンのデタラメについて嘆息するようなツイートが多いんだけど、

こういうツイートをしていると、必ずアンチがわいてくる。コメント欄を荒らしまくるわけです。
僕も以前ツイッターをやっていたから分かる。工作員なのか、純粋に「ワクチンはすばらしいもの」と信じているバカなのか、単なるにぎやかしなのか、まぁとにかく品性下劣な書き込みが殺到する。僕はこういうのを一切相手にしなかった。読めばメンタルを消耗するので、そもそもコメント欄に目を通すこともしなかった。
しかし児玉先生は違う。僕みたいに『くさいものにはフタ』的に目を背けたりはしない。アンチコメントにも誠実に向かい合う。誠実すぎるほど誠実に。アンチコメントの投稿者に対して、たとえば以下のようなDMを送ります。
「いつも貴重なご意見をありがとうございます。私は自分の名前、所属、身分を明かして情報発信しています。しかし私はあなたがどういう人なのか、分かりません。ぜひ、あなたに直接お会いして、ワクチンに関するあなたの見解を伺いたいと存じます。できれば当院にお越し頂けませんか?交通費はお支払いいたします。どちらにお住まいですか?また日程等調整しますので、お返事いただけたら幸いです」
匿名性の陰に隠れて好き放題言いまくってる卑怯者相手に、誠心誠意の礼節を尽くしたメッセージを送るわけです。するとどうなるか?
アンチは恐れをなしてコメントを書き込むのをやめる。メッセージを真正面から受けて先生に直接会いに行った人はこれまでのところいない。まぁ当然だろうね(笑)
こんなアンチ撃退法があったのかと感心した。「法的措置をとる。弁護士から連絡が行くから待っとけよ」みたいな方法は誰にでもできる。でも、児玉先生のやり方は人間力のある人にしかできない。でも先生は、別に「撃退法」としてやっているつもりはないと思う。
先生のメッセージに対して、仮に「よし、ひとつ直談判に行ってやろう」という気合の入った(?)アンチがいたとしても、先生は喜んで彼の来訪を受け入れるだろう。手術の日程とかそのアンチのために本当に調整して時間を作ると思う。そして、じっくり話し合って、そのアンチを自分のファンにしちゃうんじゃないかな。

ライブ後、関係者だけが会場に残った。ライブの成功を祝しビールで乾杯をした。ある女性スタッフが「児玉先生がハグしてくれてうれしかった」というと、先生、すぐに「僕もうれしい。思い出してオナニーします」とさらっと言う。最低のセクハラ発言なんだけど(笑)、吹き出して笑ってしまった。この先生ならもう何でも許せてしまう。
こういうのは僕には絶対マネできない。未熟な人間が格好だけマネしては、本物のセクハラになってしまう。やっぱり児玉先生にはかなわないなぁ。

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