第4回公判(判決)

8月2日東京地裁にてコロナワクチン特例承認取消訴訟の第4回公判がありました。結果は、残念ながらというか予想通りというか、却下(「一部」棄却)となりました。

裁判長が主文を読み上げるのに1分ほど。そのたった1分で、我々の1年に及ぶ戦いが終わったわけです。

ワクチン接種後に死亡した91歳女性について接種と死亡との因果関係が初めて認められたことや厚労省が統計詐欺をしていたことなど、こちら側に有利な情報が徐々に出てきた最近の状況を考えると、ひょっとしたら、という期待がないわけではなかったのですが、甘かったですね。裁判官は一刻も早くこの裁判を終わらせたがっていたと思う。

ヘブニーズの収録を終えてから、ある人からこんなことを言われました。
「本気で勝つつもりなら東京で裁判しちゃダメですよ。東京や大阪などの都市部には出世志向の裁判官が多い。国の意向に盾突いて弱き民を守ろうとする裁判官は、東京にはまずいません。原発裁判とか見てください。画期的な判決は地方で出ることが多いでしょう?」
なるほど、確かにそうかもしれない。でもいまさらそんなこと言われても困る。1年前に言ってください(笑)

木原、南出両弁護士は高裁に控訴するつもりだという。
木原弁護士から「これ、東京高裁に控訴する訴訟委任状です。署名捺印をお願いします」と言われたけど、僕は「いったん家に帰ってからお返事します。大橋先生とも相談して決めます」と答えた。
国は「認否しない」という戦術をとった。それで今回、僕らは負けた形になったわけです。高裁でも同じ戦術で来ない保証はない。こちらもそれ相応の時間とエネルギーを使うのだから、ある程度勝算のある戦いをしたい。これまでの両弁護士の戦い方を見ていると、勝てる確信が持てないんですね。
裁判が終わるまであまり大きな声で言えなかったのですが、両弁護士が政治活動を始めたことについて、違和感がありました。
「政治を変えることでより多くの人を救いたい」ということかもしれませんが、誤解する人はたくさんいると思いますよ。第1回、第2回公判のとき、東京地裁の前は大変な熱気でした。僕らの活動を応援するサポーターがたくさんいたわけです。しかし第3回、それに今回の第4回はどうですか?地裁前は閑散としていましたよ。でも警備は第2回のときのまま、超厳戒態勢で、滑稽なほどのギャップでした。サポーターに見切られたと思うんですね。「あいつら、どうせ政治だろう」「お前らの政治的パフォーマンスに協力してたまるかよ」みたいに思われたと思う。
自慢でも何でもないですけど、鵜川さんも僕もある政党から出馬要請がありました。でも断りましたよ。鵜川さんは「いま選挙に出たらこれまでやってきたことのすべてが売名のためだったと思われかねない。それにこちらを信用する遺族を傷つけるかもしれないから」と言っていました。両弁護士にもそういう気持ちがもう少しあってもよかったように思います。

https://rumble.com/v1eqiv1-2022.8.2-4-.html
これ、ヘブニーズの動画だけど、39:00あたりから鵜川さんと木原弁護士の間でのやりとりに注目したい。
「遺族に関しては難しいから別の弁護士を探してやって欲しいというふうに言われたんですが」という鵜川さんの言葉に対して、木原弁護士は「そういうことは言ってない」とのことだけど、どうでしょうか。
僕はこの1年鵜川さんとずっと付き合ってきたから分かるけど、数か月前、鵜川さん、へこんでましたよ。「はしごを外された」って。
遺族を集めて欲しいって言われたから集めたのに、「今は選挙で忙しいから相手できない。別の弁護士を見つけてもいいから、そちらのほうでやってください」そういうことを言われたからこそ、必死で弁護士を探したんです。本当に日本全国あちこちの弁護士を当たりました。弁護士ってコロナ脳が多いんです。みんなワクチン打ってるから、「ワクチン被害者遺族の裁判を手伝ってください」なんて依頼しても、秒で断られるケースがほとんどでした。困り切った鵜川さん、「あっちゃん、誰か弁護士知らん?」って僕にも聞いてきたくらい。僕は弁護士の知り合いどころか、医者の知り合いさえいないので(笑)、鵜川さんの助けになれなかった。こういうときにこそ助けになりたいのだけれど。
それでも必死の思いで探し続けて、やっと3人の弁護士を、ワクチン被害者遺族に親身に寄り添ってくれる弁護士を見つけたんです。

そんな鵜川さんの目の前で(画面越しですが)、木原弁護士は「ワクチン被害者遺族のこともやっている」と言った。鵜川さん、内心穏やかではなかったと思います。「遺族のことを放り出して選挙活動してたくせに!」って怒鳴りつけてやりたかったと思いますよ。
鵜川さん、FBにこんな投稿をしている。言わずにいられなかったんだと思う。

これを受けて木原弁護士はこのように反論した。

これに対する鵜川さんのコメント。

こういう事情を踏まえると、「高裁に控訴するから委任状を書いて」と言われても、僕としては躊躇せざるを得ないわけです。

上記動画のなかで南出弁護士が「情報共有していかないといけない」と言っているけど、これまでの付き合いのなかで信頼できると思ったら、鵜川さん、遠慮なく情報提供していたと思いますよ。でも、両弁護士は薬害救済についてはさじを投げた。そういう人に対して遺族の情報を出すわけにはいかないし、出す必要もない。だって、薬害救済はやらないと言ったのは彼らだったのですから。「情報の囲い込みだ」なんて批判されても、どの口がそれを言うんですか?

僕は、裁判というのは、原告と代理人が二人三脚でやるものだと思っていました。「次の公判ではこういうふうに攻めますよ」とか、もっと密に連絡を取り合ったりするものだと。でも、両弁護士から僕に連絡があったことはただの一度もありませんでした(いや、一度くらいはあったかな(笑))。これは、僕が裁判というものを分かっていないせいかもしれません。委任状に一筆入れたが最後、どのように裁判を進めるかはすべて代理人の胸ひとつであり、原告の意向はほとんど関係ない。みたいなことが、裁判の常態なのかもしれません。
しかし、デモを優先したり退廷命令などのパフォーマンスをされると、それが原告である僕の意向であると誤解されかねない。
当然ですけど、僕はもっと普通の裁判を期待していました。原告とその代理人が、被告(国)と激しく議論する。必要であれば、僕も医者として証言台に立ってコメントする気でいました。一緒に戦いたい、と思っていたんです。それは、当初僕らの裁判を熱烈に応援してくれたサポーターも同じ気持ちだったと思います。ところが、この裁判は妙な形に変質して、ろくに議論にもならないまま終結を迎えることになりました。

今回、両弁護士に放り出されてから、自分で弁護士を探すプロセスで、木原、南出両弁護士の存在がいかに稀有であるかが、逆によくわかりました。あのワクチンに対して堂々とノーを突きつける。こんな弁護士はほとんどいないんです。毒薬であると明らかになった今でも、ですよ。それはものすごく勇気がいることで、僕としては、この点については、今も彼らに敬意を持っています。
ただ、そこに政治をからめることは勘弁して欲しい。そこだけですね。政治的野心とか、そういう別の思惑を捨てて、純粋に被害者に向き合う姿勢を見せてくれれば、共に戦う心強い仲間だと思えるのですが、、、それはきっと難しいでしょうね。

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