ブログの有料化

ブログの有料化を検討している。
これについては、何も最近急に持ち上がったのではなく、実は3年前から浮かんでは消え浮かんでは消えしていた。たとえば、2020年3月の記事。
https://clnakamura.com/blog/6307/

そう、金儲けのためにブログを書いているわけじゃない。このスタンスは、昔から一貫して変わらない。
毎日、診療が終わるのが夜の8時。そこから雑務をしたり、夕ご飯の弁当を食べて、ブログのネタを考え始める。構想がぼんやりとまとまって、具体的に書き始めるのが10時ごろ。そこから、3時間とか4時間ほどかけて、文章を書きあげる。noteの記事の投稿時刻を見てもらえれば分かるが、完成が深夜1時を超えることもざらにある。書き終えてからクリニックを出て帰宅し、尻尾を振って迎えに来るロンとツモ(うちの犬)の相手をしていれば、寝るのは3時ぐらいになる。
「こんなに頑張ってるんだから金をもらう価値があるだろう」などと思わない。というか、仮にどこかの偉い人が、「今日は深夜2時まで頑張ったから何円の残業代をあげよう」とか「この記事はよく書けてるから何円、これはいまいちだから何円」とお金をくれるとしたら、バカバカしくなって書くのをやめるに違いない。
お金じゃない。好きでやっている。だからこそ、何年も書き続けられるのだと思う。

2020年3月の時点で、コロナがこんなに長く続くことを予想していたわけではない。ただ、このとき有料化しなかったおかげで、僕のコロナ関連の情報発信が多くの人に届いた。
私、コロナ脳でした。でも先生のおかげで目を覚ますことができました
はっきり言いますけど、先生の情報発信って、そこらへんの有料記事よりはるかに情報量が多いですよ
毎朝先生のnoteにアクセスして、新しい記事が上がってないかどうかチェックする。それが私の朝の日課です(笑)
多くの人がこういう言葉をかけてくれる。うれしい。こういうフィードバックがある限り、僕はいくらでも頑張れると思う。
そして、つくづく、有料化しなくてよかったと思う。有料化していれば、僕の情報発信のリーチはもっと狭く、結果、コロナ脳の減少に今ほど貢献できなかっただろう。

しかし、そろそろ潮時かなという気もする。コロナも終わりが見えてきて、僕の役割も一定程度終えたかな、と。
コロナワクチンの被害者救済のために一緒に活動している鵜川さんが、今、ワクチンで家族を亡くした人にインタビューをし、ドキュメンタリー動画を作っている。鵜川さんとしては、この動画を全国の講演会などに有料で貸し出し、その収益を被害者救済の裁判費用に充てたいと考えている。しかし、正直なところ、資金集めに難航している。
「動画は、できれば無料にしたい。そして少しでも多くの人に見て欲しい。ただ、裁判費用を集める必要もある。そこで、この動画を見た人からカンパを募ります。自分から進んで払って頂いたお金を集めて、裁判費用に充てます」
裁判費用、いくらぐらいかかるんですか?
「正確には分からないけど、ざっと1500万くらいかな」

僕は思わず吹き出してしまった。自発的にお金を払ってくれる人なんて、ほとんどいないだろう。人の善意にだけ頼って目標金額に到達すればすばらしいことだが、その方法で1500万円を集めるには何百年もかかるだろう。

そろそろ、僕も資金集めに協力するべき時かもしれない。
金額は未定だが、仮に月1000円だとして、100人が購読してくれれば、10万円。大きな額ではないが、人の善意にだけ頼る集金方法よりはまだしも効率的だろう。

「ブログの有料化」というアイデア。2年前なら、感情的にどうしても受け入れられなかったに違いない。しかし、今はそれほど抵抗感がない。それはこの2年の間に、僕自身、金を払って情報を得るということをやりだしたからだと思う。各界の事情通の有料記事や有料動画を、身銭を切って見るようになった。
たとえば、田中宇の『国際ニュース解説』を有料で購読している。
https://tanakanews.com/
こういう金の使い方を理解できない人もいるだろう。「国際ニュースって、テレビを見ればやってるじゃない。ネットニュースでも見れるじゃない。タダで手に入る情報に、何を好きこのんで金を払っているのか」と。
その気持ちは分かる。2年前の僕もそういう考えだったから。
しかし大事なのは、情報の質なんだ。
ジャンクフードみたいな情報でいいのなら、テレビや新聞を見ておけばいい。マスコミフィルターで濾過された情報で、腹を満たしていればいいだろう。
しかしそういう情報にうんざりしているなら、金を払う必要がある。僕はこの2年間でそういうことがようやく分かってきた。
別に「田中さんの情報こそ絶対的な真実だ」と言っているわけではない。時には間違ったことも言うだろう。でもそれで全然かまわない。大事なのは、一般のメディア報道とは異なる新しい視座を提供し、自分の頭で考えるヒントになる情報だ。こういう情報は、そこらへんに落ちていない。

僕の情報発信に田中さんほどのクオリティがあるか?そこは保証しません(笑)
というか、有料化したからといって、その金額分だけもっと頑張る、もっと質の高い記事になる、なんてことはありません。これまで書いてきたのと同じように、自分なりの100%を尽くして書いていくだけです。有料会員が100人なら、有料会員が1人の場合よりも100倍頑張るか?そういうものでもありません。やはり、常に全力投球です。
記事の内容については、夏ごろまではコロナ関係の記事が多いだろうけど、コロナ収束に伴い次第に減っていき、代わりに栄養関係の記事が多くなると予想しています。
皆さん忘れているかもしれませんが、僕は活動家ではなく医者なので(笑)、本来あるべき形に戻っていく、ということです。

スクリーンショット (4877)

記事の更新頻度は、これまでの傾向から考えると、月に最低10記事は投稿できると思います。区切りよく、4月以降の記事を有料化にしましょうか。

これまでアンチ対策としてコメント欄を閉鎖していましたが、有料化に伴い、コメント欄を開放してもいいかもしれません。お金を払ってまで僕に粘着するアンチもいるかもしれませんが、そういう人は、僕の根強いファンだと思うことにします(笑)

最後に。
金が欲しいわけじゃありません。ただ、必要なんです。
皆さんの協力をいただければ、と思います。

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