ワクチン拒否の顛末

ワクチン未接種であることを理由に、差別があってはならない。これについては、コロナワクチンの大規模接種開始以前に、すでに予見されていた。だからこそ、国会で「差別、いじめ、職場や学校等における不利益取扱いは決して許されるものではない」という附帯決議が出されていた。

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しかし、いざふたを開けてみると、未接種者に対する差別が横行している。「打たないのなら今の職場に君の居場所はない」「未接種のご家族は入居中の本人と面会できません」「未接種の妊婦は当院では診察しません
これらは明確な差別であり、憲法違反である。
こういうとき、「コロナワクチン被害者駆け込み寺」を紹介することにしている。ここに相談すれば、適切なアドバイスをもらえるだろう。
https://567kyusai.com/
「駆け込み寺」については、以前の記事でも触れた。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n08ff8494e943
たとえば親が介護施設に入居中だとして、施設側から「ご家族が未接種であれば、本人との面会を許可することはできません」などと言われることがある。こういう場合、怒らず冷静に、次のような返答をすればいい。「分かりました。それでは、その旨を文書にしていただけますか?
上記の記事で紹介したこの方法を、実際にやってみた人がいるので、紹介しよう。

【事例】50代女性
「父が施設入所中ですが、施設の人から「ワクチンを打たないと自宅に帰ってもらいます」と言われました。主人はあっさりと、「それなら仕方ない。ワクチンだけは絶対に打たせない。家に連れて帰ろう」と言うのですが、私としては納得できません。打たないなら出ていけって、あんまりじゃないですか。それで、駆け込み寺の鵜川さんに相談したんですね。そしたら、「施設の代表者に一筆書いてもらってください」という助言をいただきました。
それで、私は施設の責任者にこう言いました。「厚労省の発表で、すでに1400人以上の接種後死亡が報告されているワクチンです。接種後に亡くなっても不思議ではないワクチンなんです。○○さん(施設責任者)は、この危険なワクチンを打たないと施設では見れない、自宅に帰ってください、と言っているわけですよね。そちらの事情は分かりました。分かりましたから、その旨を文書にしてください。あなたの署名をいれて』
すると、明らかに動揺した様子で「その文書をどうされるのですか?」
「もしものことがあった場合には、救済措置をとりたいので」
「いやぁ、そこまで考えておられるんですか。しかしそれは、私の一存ではちょっと……上の方に相談しないと」
見ていて気の毒になるぐらい、しどろもどろの様子でした。施設責任者といっても、会社の雇われの身です。「ワクチンを打たないと自宅に戻ってもらう」というのはこの人の考えなのではなくて、会社の意向なのでしょう。だからこの人を責めても仕方ありません。
そこで、私の方から直接会社のほうに電話しました。会社は「現場に任せている」の一点張り。会社と施設が責任をたらい回しにしている格好になりました。会社、施設、どちらも「一筆書く」ということに相当強い抵抗があるようでした。
後日施設から電話があって、言われたのが「ご自分で厚労省の窓口に電話をして、対応を聞いてください」と。会社、施設とも、自分たちで結論を出せず、お上に委ねたような格好です。それで厚労省の窓口に電話しました。父が施設入居中でワクチン打たないと自宅に戻れと言われている云々という事情を説明したところ、「そういった話は自治体に任せていますので、お住いの市町村に相談してください
それで、A市の相談窓口に電話しました。A市の返答は「接種は強制であってはいけません。施設側がそういう意向なら、市が仲裁に入りましょうか?」というので、「お願いします」と。
A市職員を連れて施設に行ったところ、施設責任者は「いえ、別に強制ではないので、打たないなら打たないでかまいません」しれっと言いました。すでに会社と話がついていたのでしょう。
これが話の顛末です。ワクチン接種を求められ、「その旨を一筆ください」で応戦し、施設と会社が責任を押し付け合い、話が厚労省に飛び、そこから市が動き、それでようやく解決、という流れです。こうして未接種でありながら施設入居を継続できたわけですから、いわばこちらの”勝利”です。しかしワクチンを拒否を貫く大変さを知りました。

ただ、話はここで終わりません。数日後、父が妙な咳をするようになりました。抗原検査をします、とのことで、週1回施設に来る往診医が検査をしたところ、陽性になりました。「ワクチン未接種のコロナ陽性は隔離する」とのことで、某駅前の○○ホテルに移送されました。それが数日前で、父は今もそこにいます。症状は咳だけ。平熱です。咳以外の症状はありません。でも陽性は陽性なので、隔離だと。
国の規定通り、10日間隔離されることになります。その10日間、カップ麺や菓子パンなどの粗悪な食事が提供されることになります。その食事のせいで病気になるんじゃないかと、けっこう本気で心配しています。

ワクチンは何とか逃れることができたものの、コロナ扱いで隔離中
何かの悪い冗談のようです。笑いたいような泣きたいような、何ともやりきれない気分です。
この事態を受けて、母が勢いづきました。母はコロナ脳で、すでに3回目のワクチンも受けました。私が父のワクチンを止めるのに対しても、怪訝な顔をしていました。しかし、父が陽性になったことを受け、「ほら見ろ。ワクチンを打ってないせいだ!」と言い出して、私と揉めに揉めました。私に話しても埒があかないと見て、施設に飛んでいき「なぜワクチンを打たせてくれないのか!頼むからあの人にワクチンを打たせてやってくれ!他のみんなも打ってるじゃないか!」と嘆願しました。
父自身、自分が陽性になったことで、「やっぱり打たなかったせいかな」と弱気になり、今では「打ちたい。重症化が怖い」と言っています。

事ここに至って、私も諦めました。父は85歳。打って、何かあっても仕方ない。本人が接種をそんなに強く望むなら、もうどうしようもない。
検査で陽性になっていなければ、と悔やまれます。そうすれば、母もあんなに混乱せず、父もワクチンを打とうとは思わなかったでしょう。
施設入居者30人のうち、施設側の接種要請に従って28人はすぐに接種したと聞いています。打つことに抵抗したのは、私の父と他の一人だけでした。
しかし、結局、打つことになりました。不本意な結果になりましたが、私としては、「ここまで戦ったのだから」という思いもあります。
つくづく思うのは、マスコミの洗脳の深さです。母はオミクロンを真剣に怖がっています。「PCR検査は偽陽性が多いよ」と言っても、「正確に決まってる」と受け付けません。この言葉の通じなさに絶望的なものを感じて、私、何だかすごく、疲れてしまったんです」

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