当院を受診した40代男性。しかし患者として来たというよりは、別の思いを持って来院された。
「食品の卸業をしていますが、コロナで売り上げは散々。ざっと6割減です。飲食店は休業しても支援金が出ますが、飲食店に食品をおろしている私のような卸業には補償がありません。
祖父の代から始まった家業で、もうすぐ設立100年を迎えます。会社を潰すことだけは絶対にしたくありません。
できれば社員の解雇はしたくありません。今のところ、私や弟の給料を減らしたりボーナスをカットしていますが、それでも危うければ、1人2人やめてもらうこともあり得ます。
先生のブログなどを見て、コロナのデタラメには気付いています。だから私のほうから、社員にマスク着用や手洗い消毒を強要したりすることはありません。逆で、社員のなかに、私に対してマスク着用を徹底するよう圧力をかけてくる人がいます。
私は40代半ば。私より一回り年上の社員もいます。先代の社長のときから働いていて、勤務年数で言えば私より長い。そういう社員のなかに、いわゆるコロナ脳がいて、私に遠慮なく言ってくるんですね。「今のこのご時世、マスクをしないなんてあり得ない。頼むからマスクをしてくれ」と。
マスクの無意味さについて説明するのですが、聞く耳を持ちません。むしろ逆上して、他のコロナ脳と連携し、会議で「社内でのマスク着用義務化」を求めて私を糾弾する始末。
私もコロナに対して無策というわけではありません。検温して熱がなく、普通に消毒すれば、マスクの着用は任意、ということにしているのですが、その人にはその“ゆるさ”が我慢ならない。「全員にきっちりマスクを着けさせてくれ」という。社長の私も含めて。
私の周囲にアクリル板を設置しようと実力行使に出たときには、私もさすがに声を荒げました。
「長く会社に貢献してくれた人ではあるけれど、こんなに考え方の違う人と一緒に働けない」という思いがあります。「経営難のこの状況、誰かをリストラするとなれば、この人かな」とも。
分かりあいたい、とは思います。テレビやマスコミの報道だけを見ていれば、コロナを恐れて神経質になるのは当然です。そういう意味で、この人もマスコミの被害者で、気の毒だとは思います。ただ、私の思いも分かってほしい。井上正康先生、内海聡先生、そして中村先生のサイトを見るように指示するのですが、かたくなに見ようとしません。
しかし、人を一人やめさせるというのは、けっこうな大ごとです。弁護士や社労士などに相談していますが、デリケートな問題なので、私としても慎重に進めたいと思っています」
心情が伝わってきた。経営の苦しさに加え、コロナ脳社員の対応でますます消耗している。何とかしてあげたいと思って、
「その人、何とか変わってくれるといいんですけどね。たとえば僕がそちらの会社に講演に行っt」
「本当ですか!ありがとうございます!」
まだ具体的に何も言わないうちに秒で返事をかぶせられてしまった(笑)もうやるしかない(笑)
昨夜、大阪梅田。グランフロントの高層階にある大きな会議室。40人ほど集まった人々を相手に、『マスクとコロナワクチンについて』をテーマに話してきた。マスクについて1時間、ワクチンについて1時間半。
演台から客席を見回すと、ほぼ全員がマスクをしている。そして彼らは、僕のことを知らない。社長から「神戸の医者がコロナについて話すから聞きに行ってこい」と言われて、仕事を終えた後にしぶしぶ来た人々である。
以前有機ゲルマニウムについて講演をしたことがあったが、そのときの講演に来たのは、僕のファンばかりだった。僕のブログを読み、ある程度僕のことを知っている人が相手だから、会場の雰囲気は僕に対して友好的だった。
しかし今回はそうではない。「一体わざわざ何を話しに来たんや」アウェイの空気をひしひしと感じる。
しかしこういう空気は想定内である。だからこそ、この数日、入念に準備をしてきた。毎日の診療が終わるとスライド作りに没頭した。コロナが始まって以来、ツイッターやブログで誰よりも早い情報発信を心がけてきたが、そうした情報のエッセンスをスライドに詰め込んだ。
目的はひとつである。コロナ脳を確実に覚醒させる。この一年半、日本人全員がどれほどのデタラメをなめさせられてきたことか。マスク、ソーシャルディスタンス。医学的に何の意味もない。無意味だけならまだいい。マスクがいかに有害であるか、マスク着用による低酸素が、マスク含有の化学物質が、どのように癌を誘発するか、丁寧に説明した。そして今、現在進行形の狂気。コロナワクチン。その毒性について、これでもかとデータを突きつけた。ワクチン打って死んだ人のストーリー、死亡まで行かずとも重度の副反応で苦しむ人の写真、そもそもコロナワクチンは感染症予防に有効な成分など含まれていない、”ヒトを間引くためのワクチン“なのだということ。
すべてぶちまけた。コロナ茶番が始まって一年半。そのデタラメ、その矛盾を、反論の余地なく突き付けた。
会場は沈黙した。
あまりにも反応がないので、みんな居眠りしているのかと思った。違った。全員僕の話に聞き入っていた。
そして、不思議な現象が起こった。最初ほぼ全員の口元を覆っていたマスクが、講演が進むにつれ、ひとつ、またひとつと消えていった。コロナ茶番の象徴であるマスクが消え、人々の本来の顔が現れた。”覚醒”を示すこれほど明瞭なサインが他にあるだろうか?
スライドをひとしきり話し終えたあと、質疑応答の時間となった。衝撃的な内容をぶつけられて、皆、何かしら僕に言いたかったようだ。沈黙から一転、反撃とばかりの質問攻めにあった。
講演終了後、この講演を主催して頂いた社長から食事に誘われた。「お疲れ様でした」の乾杯のあと、よもやま話で盛り上がった。
ふと気になって、「あのコロナ脳の社員さん、今日の講演を聞いて、さすがに目を覚ますんじゃないですか?」と聞いてみた。
社長「ああ、あの人ね。今日来てないんです。自分が間違ってるかも、なんて説得されそうな講演には、死んでも来ないですね」
「来てへんのかい!」と思わずツッコんだけど、そういうもんだろうなとも思う。どんなにスライド作りに精魂こめても、会場に来てくれなければ仕方ない。
声は、一番届けたい人にこそ、届かないんだよなぁ。