自閉症と診断された人の約3割はてんかんも併発している。これは偶然ではない。
自閉症児ではCFS(脳脊髄液)と血中のグルタミン酸、アスパラギン酸の濃度が上昇していて、かつ、グルタミンの濃度が低下していることが分かっている。この過剰なグルタミン酸による脳神経系の興奮作用と、炎症性サイトカインの増加による免疫系の過剰活性、この二つがてんかん発作を引き起こす誘因になっている。
実は自閉症児のてんかん併発率が3割というのは、ごく控えめな数字である。臨床的にはっきり観察され診断されるのが3割というだけで、感度の高いMEG(電磁脳波計)を使って詳しく調べると、なんと、自閉症児の82%にてんかん波が確認された。つまり、臨床的な症状が出ていないだけのことで、ほとんどの自閉症児にはてんかんが潜んでいると考えた方が当たっている。特に子供が退行症状(できることができなくなる。たとえばマンマとかバァバァとか赤ちゃんなりの言葉をしゃべっていたのが急に黙るようになったり、ハイハイできていたのができなくなったり)を示すときには、まずてんかんの存在を疑った方がいい。
「乳幼児期のてんかん発作の繰り返しは脳神経に重大なダメージを与える」というのは一般的な小児科医や神経内科医も認識している。てんかん発作により、たとえば海馬にある細胞(特にCA1錐体ニューロン)が消え始める。海馬は学習や記憶、行動(側副海馬が「根気」を生み出す)を司る場所である。だからこそ、小児科医はてんかんを抑えるために、抗てんかん薬を処方する。しかしワクチン接種しまくった末に子供を自閉症+てんかんにしておいて、そこに抗てんかん薬を処方するというのは、放火魔が消火器を売りつけるように滑稽である。バカげたことを大真面目にやって笑いを生み出すのが喜劇である。しかしこの喜劇は、医者も患者も大真面目でありながら、笑いひとつ起こらない。こんなに寒い喜劇ってない。
自閉症児では具体的にどのような免疫異常が起こっているのか。この点についてはAshwoodらの論文がよくまとまっている。
『自閉症における免疫反応』https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16698940/
・リンパ球の異常な反応性
・ヘルパーT1からヘルパーT2へのシフト
・刺激によるTNFαやIL-1bの放出増加
・脳および脳受容体に対する様々な抗体
要するに、自閉症児の脳内ではTNFαなどのサイトカインが大量に分泌されており、強い炎症が起こっているということである。
Blaylock博士「これは免疫興奮毒について書いた私の論文の一覧です。興奮毒と自閉症の関係について、様々な研究を発表したものの、世間からはなかなか受け入れられませんでした。一般の人はもちろん学者にとってさえ、なじみのない言葉でしたから。そう、この興奮毒こそが、神経科学におけるもっとも重要な研究領域となることを誰も分かっていませんでした。何も自閉症に限った話ではありません。実質すべての神経疾患の発症に関与した、極めて根本的にして重要なテーマであるにもかかわらず、この真価を理解する人はいませんでした。
しかし今や、神経科学の論文を読めば、興奮毒が最先端のテーマです。製薬会社は興奮毒を抑制する薬を作ろうとして血眼になって日夜研究しています。興奮毒こそが、てんかん、うつ病、不安症、パニック発作、強迫性障害、自閉症、ADHD、さらにはアルツハイマー病、パーキンソン病、ALSなどの神経変性疾患に至るまで、事実上すべての原因なのです。
いいですか、もう一度言います。
これらすべての疾患が、過剰な興奮毒と免疫の過活動と強く相関しているのです。
学者が興奮毒に注目するのは当然のことです。
私は次々と論文を発表しました。興奮毒の概念を初めて提唱した論文は2003年ですが、同じ年に、免疫系が興奮毒を増強する機序について発表しました。さらに、自閉症児や湾岸戦争症候群患者の脳内で微小膠細胞(ミクログリア)の慢性的な活性化があることを発表しました」
マクロファージ(白血球の一種)は、体のあちこちにある。血中に存在するのは当然だが、肝臓にあればクッパ―細胞と呼ばれるし、脳内にあればグリア細胞と呼ばれる。マクロファージは体の”掃除屋”である。異物を貪食したり病原菌を退治したりする。
「自閉症児の脳内ではミクログリアの慢性的な活性化があることを私は指摘しました。ミクログリアというのは脳内の特殊な免疫細胞です。この細胞が炎症性免疫サイトカインを分泌するばかりでなく、興奮毒の主な供給源でもあります。さらに、星状細胞も大量の興奮毒やサイトカインを分泌します。
これは生理的に必要なことです。たとえば皆さんが何らかの感染症にかかれば、脳のグリア細胞が毒性物質を分泌し、病原体を殺します。そしてひとたび病原体の封じ込めに成功すれば、グリア細胞はすぐに機能停止します。それで終わり、です。脳を守るためです。興奮毒は敵をも我が身をも焼く劇薬なので、敵の封じ込めばもう作られません。感染症にかかると、ある程度のダメージは起こるものです。でもその後すぐに、グリア細胞から神経栄養因子が分泌され、ダメージの修復が起こります。
しかし自閉症児の脳内で起こっていることは、グリア細胞の永遠の”オン”です。なぜかずっとオンのまま、過活動状態が続き、全然オフになってくれません。パーキンソン病でも同じようなことが起こっています。
この点については、論文三部作(a possible central mechanism in autism spectrum disorders)で詳しく述べました。
なぜ自閉症が男児に多いのか。自閉症とテストステロンの関係、グルタチオン低値など、すべて解説しています。すべて、免疫興奮毒の概念からクリアに説明できます。
たとえば狂犬病や麻疹にかかると脳炎が起こり得ます。一般にはこれらの脳炎はウイルスによるものだとされていますが、これは正しくありません。脳炎は、ウイルスに対する脳の反応です。実際脳を病理解剖してもウイルスなどの病原体は検出されませんし、同様の脳炎を病原体を使わずに再現することもできます。ウイルスなどの侵襲に対する脳(グリア細胞)の反応、これこそが脳炎の本質です」
Blaylock博士は単に研究室に閉じこもるだけの学者ではなくて、一般向けの本を書いたり講演会を行うなど、興奮毒の危険性に警鐘を鳴らしている。僕も博士の著書”Excitotoxins: The Taste That Kills”を読んで衝撃を受けた。邦訳が出てないので訳したいと思った。しかし、、、化学調味料(味の素)や人工甘味料(アスパルテームなど)がなぜ体に悪いのか、その機序を分かりやすく解き明かす本である。食品業界全体を敵に回すことになりかねないこんな本を、出版する根性のある出版社は多分存在しないと思う(笑)
博士は1945年生まれの75歳。まだまだ元気なようで、コロナ騒動の茶番についても当然見抜いておられ、こんな文章を書いている。
『マスクは健康への重大なリスクとなる』
https://www.globalresearch.ca/face-masks-pose-serious-risks-healthy/5712649
ちなみに僕もツイッターで博士のこの文章を紹介していた。
日本の医者で”興奮毒(excitotoxin)”と聞いてピンと来る人はどれくらいいるだろう?ほとんどゼロじゃないかと思う。すべての神経学的疾患の発症機序に関与する超重要な概念なのに、日本ではほぼ知られていない。
この理由は単純で、こんな知識を医者が身につけたところで、製薬会社の売り上げに結びつかないから。製薬会社が、たとえば”グルタミン酸阻害薬”なるものの開発に成功し、自閉症の薬として大々的に売り出すことにメリットありと認めれば、医学部教育でグルタミン酸の興奮毒性についての授業が始まると思う。
みなさん信じられないかもしれないけど、製薬会社というのは、本当に、それぐらいのパワーがあるんだよ。医学部の授業内容を書き換えるぐらいのことは朝飯前である。
あとBlaylock博士、こんなことも言ってる。
「破傷風ワクチンは恐らく最もバカげたワクチンのひとつだ。破傷風にかかる確率は、外に出て歩いているときに隕石に衝突するのと同程度である。切り傷ができたとしてもオキシフルを塗っておけば破傷風になんてかからない。破傷風菌は嫌気性で、酸素のなかでは生きられないから。そもそも破傷風菌は動物の胃腸に住んでいるもので、家でヒツジやウシを飼ってでもいない限り、みなさんが罹患する可能性はまずない」
一級の研究者でありながらワクチン批判の声をあげることをためらわない人は、日本ではほとんどいない。大手製薬会社の研究者とか、絶対知ってるはずなんだけどね。ワクチンのバカバカしさ。
製薬会社に勤務する友人がいて、「患者を治さへん治療薬の開発も大変やろう」と水を向けてみると、「あ、わかる?ほんまそうやねん」って笑ってた。
構造が見抜ければ、すべては喜劇。しかし今日、今、世界中の病院で起こっているのは、ワクチンや薬害による悲劇である。
一体この医療茶番はいつまで続くのだろう。