グルタミン酸と自閉症3

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自閉症は遺伝性疾患である、という説がある。しかし上記のグラフをご覧あれ。
“十数年の間に爆発的に増える遺伝性疾患”というのは、あり得ない。明らかに環境的要因、後天的要因が関係している。
しかしひとまず、「自閉症は遺伝性疾患である」と仮定し、そこから原因遺伝子を追求する研究を見てみると、おもしろい事実に気付く。すべての研究が、グルタミン酸代謝に関連する遺伝子と関係しているのだ。

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自閉症とグルタミン酸受容体の遺伝学
・染色体6q21にあるGluR6遺伝子はグルタミン酸受容体のうちカイニン酸ファミリーをコントロールしており、これは脳の発達に極めて重要である。
・染色体7q31に位置する遺伝子の変異は自閉症や言語障害によく見られる。
・ニューレキシン1遺伝子はグルタミン酸シナプスの形成に関与している。
・染色体11p11-13の配列はグルタミン酸輸送タンパクに関係している。
・自閉症者のいる196家族を調べた研究では、代謝型グルタミン酸受容体をつかさどるGluR8をコントロールする遺伝子に変異がある割合が高かった。
・AMPA受容体(GluR2)とグリシン(GLRA3とGLRAB)の配列をコントロールする遺伝子に異常がある。

グルタミン酸受容体をコントロールしているのは、結局のところ、遺伝子である。「じゃあやっぱり、すべては遺伝子が決めているのか」というと、そうじゃない。
遺伝子は、オンになったりオフになったりする。もともと生まれたときはそういう遺伝子ではなかったのに、炎症や水銀曝露などによって、遺伝子がオンになったりオフになったりする。
この十数年で爆発的に増えている自閉症だから、自閉症を遺伝子だけで説明するのには無理がある。しかし遺伝的傾向が、自閉症の発症しやすさ、しにくさに一定の影響を与えている可能性はある。
でもまぁ、あまり意味のない研究だね。炎症に対してタフな遺伝子(自閉症になりにくい遺伝子)を持っていたとしても、結局ワクチンを打ちまくれば行き着く先は同じ。あくまで”発症しにくい”という、ただそれだけの話。

繰り返すが、グルタミン酸は両刃の剣である。絶対的な善でも悪でもない。大事なのは”調整”である。脳のグルタミン酸濃度やグルタミン酸輸送タンパクの活性を、時期によって調整することが脳の発達の命運を握る。
脳の形成は、妊娠第3期(28週~41週)と生後2年間が勝負である。この時期に脳の大半が形成される。
たとえばこのグラフ。

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グルタミン酸刺激性MK801との結合は、生後どんどん増加し、生後15日目にピークを迎え、やがて減少する。こういうグルタミン酸の増加と減少が、脳の形成にとって極めて重要だ。この過程に干渉するものはすべて、例外なく、脳の正常発達に影響する。たとえば妊婦に大量のグルタミン酸を経口投与すればどうなるか。誤ったタイミングでグルタミン酸の急上昇が起これば、脳が正常に発達できない。ジャンクフード(味の素てんこ盛り)を食べてる妊婦とか、もうちょっと食の重要性を認識したほうがいい。

グルタミン酸が脳内で増加し、次いで減少する。このアップダウンは何なのか。この問いは、”そもそも脳はどのように形作られていくのか”という形成プロセスの問題と関連している。
単細胞生物が多細胞生物へと進化し、同様の働きをする細胞が複数寄り集まって組織を形成する。こういう進化の歴史が、脳の形成過程でも起こっている。個々ばらばらの脳細胞が、グルタミン酸をめがけて遊走し、脳の層が形成されてゆく。グルタミン酸が多すぎてはニューロンの過剰な遊走が起こり、逆に少なすぎては遊走が起こらず脳が麻痺してしまう。
さらにグルタミン酸は、脳細胞の成熟をも調整している。幼弱な脳細胞が、星状細胞(アストロサイト)になるのか微小膠細胞(ミクログリア)になるのか稀突起細胞(オリゴデンドロサイト)になるのか神経細胞(ニューロン)になるのか、ニューロンといってもどのタイプのニューロンになるのか。これを左右するのも、グルタミン酸の増減である。

もうひとつ、脳の発達に影響するのは、免疫系である。脳の形成過程でグルタミン酸が増減するが、炎症性サイトカインも同じような変動を見せる。グルタミン酸が上がるとサイトカイン(IL1B、IL6、TNFα)も上がり、グルタミン酸が下がるとサイトカインも下がる。
炎症、といえば無条件によくないこと、体に悪いものだと思うかもしれないが、実は適度な炎症は脳の形成に必須である。それは、多すぎる脳結合を間引くためである。
雑草が生え放題の庭は美しくない。雑草を刈り取り、木々の枝を剪定してこそ、洗練された庭になる。同様に、脳細胞やシナプスは”多ければいい”というものではない。2歳頃までは脳のデザイン、大枠を決める作業が集中的に進んでいる。すべてのニューラルコネクション、シナプス結合の選別が、生後2年の間に行われる。無論、脳の形成にとって極めて重要な時期である。
この時期にやってはいけないことがある。
グルタミン酸の何たるかを理解せず、免疫系をいたずらに混乱させることである。

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しかし現在、新生児に行われている医療は、免疫系への介入以外の何でもない。
妊娠中にインフルエンザワクチンを打ち、出生時にB型肝炎ワクチン、2か月後にB肝、DTP(ジフテリア、破傷風、百日咳)、肺炎球菌、ヒブ、ポリオ、ロタ、4か月後にDTP、肺炎球菌、ヒブ、ポリオ、ロタ、6か月後にB肝、DTP、肺炎球菌、ヒブ、ポリオ、ロタ、インフルエンザ、1年後に肺炎球菌、ヒブ、水痘、A肝、インフルエンザ、MMR(麻疹、おたふく風邪、風疹)、といった具合である。
は っ き り 、 狂 っ て い る 。
現在進行形の狂気である。こんなワクチンスケジュールをくぐり抜けて、無傷のままでいられるはずがない。
勇気のある医師らが、こんなふうに言っている。

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「これまで小児科医として1万3千人の子供を見てきた経験から言えることは(みなさんの耳にはあまりなじみのない意見でしょうが)、ワクチン未接種の子供こそ最も健康である、ということです」

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「米国で行われた大規模ワクチン接種についての正式な統計によると、そのワクチンが予防するはずの疾患が有意に減少したという結果は、ひとつも得ることができなかった」(アルバート・サビン;経口ポリオワクチンの開発者)

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「6ポンド(2.7kg)の新生児に1本ワクチンを打つのは、180ポンド(81kg)の大人に30本のワクチンを打つことに相当する」

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「実に悲しいことですが、(取材の過程で)多くの医者が私にこう言いました。”ワクチンが自閉症の原因だなんてとっくに分かっている。でもそんなこと、カメラの前では当然言わないよ。そんなことを言えば私の医師人生が終わってしまうから。ほら、ちょうど製薬産業がアンドリュー・ウェイクフィールドのキャリアを破壊したように”」(*Andrew Wakefield;イギリスの元医師。1998年『三種混合ワクチンの接種により自閉症になる』とする論文を『ランセット』に発表。後に論文不正の疑いで医師免許剥奪。同論文は抹消処分)

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「40年前、私が医者になった頃、自閉症になるのは1万人にわずか1人でした。今日、それは100人に1人です。当時と今とで、唯一違うのは何でしょうか?今日の子供に打たれるワクチンのべらぼうな本数です。これまで、私はワクチン未接種の子供を3万5千人診てきました。そのうち自閉症の子供は何人いたと思いますか?セロです。ただの1人もいませんでした。40年の私の臨床経験から、導き出した答えは、こうです。
“ノーワクチン、ノー自閉症”」

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