打つべきか打たざるべきか

「ツイッター見てるから、コロナワクチンが危ないっていうのは分かります。でも子供の予防接種はどうしたらいいですか?どこまで受けさせればいいか、何を信用したらいいか分からなくなって。
2歳の長男には、悩みながらも全部打たせてきました。今、妊娠中なのですが、この子が生まれたら予防接種をどうしようかなって。
今後保育園に行くときに全然打ってなくて大丈夫か不安だし、日本製のがダメなら海外製のもっといいワクチンもあるかもしれないし、打っておいたほうがいいワクチンもあるかもしれない。あるいは、最近インフルエンザワクチンもmRNA型に切り替えていくという話があって、内容が危ないものに変わってないか、そこも怖いです。
ロキソニンに酸化グラフェンが入っているというツイートを見ました。出産後に痛み止めとしてロキソニンを使うので、酸化グラフェンの入ってない鎮痛剤を教えて下さい」
当院のことはどこで知りましたか?
「ツイッターで知りました。ワクチンのことに詳しそうなので相談に来ました」

僕の記事を読んでないんだな、と思って、以前の記事『小児ワクチンについて』の内容を噛みくだいて説明した。すると、
「それ、もう読みました」
さすがに衝撃は隠せない。
「読んだうえで、なお打たせようかどうしようか悩んでるって、どういうことですか?」
「ワクチンの怖さは分かるんですけど、受けないのも不安です。4種混合、水疱瘡とかいろいろあるけど、保育園とか行って病気をもらうのも嫌だし、本当にワクチン受けないで大丈夫なんでしょうか。
長男のワクチンをこれからどうするか、そこも悩みです。受けなければ自治体とかからいろいろ言われるだろうし、ママ友と話していて『うちの子は1本も打ってない』とでも言えば何と思われれるか、そういう不安もあります」
僕は患者相手に感情的になることは滅多にない。強い口調で何かを言うこともない。内海先生は患者に面と向かって「shine !」とか言うけど(「輝け!)ということですが笑)、僕は内海先生ほど優しくないので、そこまで親身にならない。本気の言葉は使わない。
しかしこのとき、僕にしては珍しく、怒気を含んだ声でこう言った。
「それはご自身の感情でしょう?我が子のためではなく、受けさせていない自分が人からどう見られるか。単なる世間体じゃないですか。危険性を理解していながら、なお悩む。何を悩んでいるんですか?子供の健康と自分の世間体、どっちを取ろうかなってことですか?そのあたりが僕には全然理解できない。予防接種は義務ではありません。親が子供を守る壁にならないで、一体誰が守るんですか?」
怒ると、涙が出そうになる。感情というか、生理的な反応に過ぎないのだけれど。
ただ、救いがあったとすると、この人が素直だったことだ。
「そう、その通りだと思います。世間体ですね。打たないせいで起こる摩擦で、自分が傷つくのが怖いんですね」

誤解のないように断っておくけれども、僕は患者に「打て」とも「打つな」とも言わない。そういうふうに決めています。僕がするのは情報開示です。それはテレビや新聞からはまず入ってこない情報です。その情報を見た上で、ご自身で判断してください。



vaxxed 2


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『Vaxxed II: The People’s Truth』という2019年公開のドキュメンタリー映画から、一部を翻訳して字幕をつけました。
10分ほどの短い動画ですが、内容はずっしり重いですよ。

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