以前、僻地医療に従事する医師がワクチン接種後の副反応に対し5ALAを投与したところ、症状が軽快した旨の記事を書いた。
この記事の中で、この医師が「5ALAを産生する光合成細菌を自分で培養している」「光合成細菌の自家培養は安価でいくらでも増やせるので、コスパに優れている」と紹介したところ、複数の問い合わせを頂いた。
「DIY好きの私としては5ALAを作る光合成細菌の培養をぜひ自分でも試してみたいと思い、ネットで情報を探しましたが、どうも見つけられません。可能であれば方法を記事上でシェアして頂けないでしょうか?私以外にも興味を持っている人は一定数いると思うのですが」
わかる。僕も同じことを思った。
5ALAサプリ、確か2年前は2千円くらいだったよ。それが1万近くするって、高騰しすぎでしょ。効果は確かにあるかもしれないけど、いくら何でも高すぎる。今後長く続くであろう“with コロナ”である。5ALAがこの時代を乗り切るのに有効な武器となるのなら、ぜひ活用したい。しかしそれがあまりにも高価であってはいけない。予防は安価であるべきだ。自家培養できるなら、それに越したことはない。
そこで以下に、光合成細菌の自家培養の方法について紹介しよう。
まず、テキストとして『光合成細菌 採る・増やす・とことん使う 農業、医療、健康から除染まで』(佐々木健著)を勧めたい。光合成細菌の何たるか、その培養方法、多岐にわたる有用性などについて、簡潔にまとまっている。もっとも、この本を端から端まで精読する必要はない。自家培養に必要な個所だけ拾い読みすればいい。
この本では、菌類を田んぼやため池から採集し、そこから光合成細菌を単離して拡大培養する方法を紹介しているが、そこまでする必要はない。「光合成細菌」と検索すれば、単離・精製された光合成細菌がオンライン販売されていることが分かるだろう。どの製品がお勧め、とは僕の口からは言わない。レビューなどを参考にして、ご自身で選んでください。
これを種菌として、そこに水何ml、栄養素何mlと加え、日光に当てて数日経てば完成、というのが大まかな流れである。種菌と水をどのような比率にするか、また栄養素に何を使うかについては、様々なやり方があって一通りではない。
たとえば一例として、以下のような方法がある。
塩化アンモニウム 20g
炭酸水素ナトリウム 20g
酢酸ナトリウム 20g
塩化ナトリウム 20g
リン酸二ナトリウム 4g
硫酸マグネシウム・7水和物 4g
プロピオン酸ナトリウム 4g
DL-リンゴ酸 5g
ペプトン酵母エキス 2g
これらの材料を20リットルの水に溶かし、種菌の液6リットルを加える。これをペットボトルに入れて蓋をして窓際の日の当たるところに放置する。夏で3~5日、冬で7~10日で赤ワイン色になれば完成。pHは7から8.5前後に上昇する。
塩化アンモニウムとか炭酸水素ナトリウムとか「いちいち買いそろえるのがめんどくさい」という人に、朗報がある。これらの材料はすべて、なんと、エビオスで代用できる。「エビオス 光合成細菌」などと検索すれば、飼料としてエビオスを使う培養方法が出てくるだろう。
どのような培地を使うかによって、当然、光合成細菌の産生する物質にも違いが生じるだろうが、まずはやってみることだ。「菌の培養って意外と簡単なんだ」と一度分かってしまえば、あとは単なるバリエーションである。著者の佐々木健教授は、なんと、豚の糞尿をエサとして光合成細菌を培養した。その他、だしの素、魚、ミルク、胎盤など、様々な有機物で培養が試みられている。
気になるのは、自分で作った光合成細菌の培養液に、どれくらいの5ALAが含まれているのか、ということだろう。これについて冒頭の医師に尋ねたところ、以下の返答を得た。
「5ALAは発酵食品に多く含まれますが、たとえば甘酒には6mg、赤ワイン3mg、黒酢1.5mg(いずれも1Lあたり)含まれています。これに対し、佐々木教授が豚糞尿を使って大学保有の光合成細菌に作らせたところ、500mg/Lの5ALAができました。教授はさらに5ALAを大量に作る変異株(CR-720)を開発しました。この光合成細菌の変異株CR-720は最適環境では、なんと、6800mg/Lも作ります。
一般の人が家庭で培養する野良光合成細菌がどのくらい5ALAを作っているのか。確かに知りたいところですね。そこで検査会社に測定できないか問い合わせてみたのですが、尿検体しか扱いません、との返事でした。
だから、私の飲んでいる自家培養液の5ALA含有量は分かりません。ただ、豚糞尿の研究から推測すると、私は素人ながら、豚糞尿よりはいいエサ(コハク酸、グリシン、グルタミン酸などをネット通販で購入して使っています)を与えているわけで、それなりの5ALAが含まれていると推測しています。1回あたり10ml飲むとして、1mgくらいは含まれているんじゃないかと期待も込めて想像しているのですが、、、
あと注意点ですが、光合成細菌はけっこう臭いです(笑)もともと私はガーデニングが趣味で、植物にたっぷりあげたくて自家培養を始めましたが、ワクチンシェディングから身を守るために自分も飲み始めました。培養のために臭いが屋内外に広がり、家族から煙たがられています(笑)
佐々木教授の本も、作物や家畜への投与、環境への散布を想定しているのであって、人が飲むことは考えていないと思います。飲む場合はあくまで自己責任です!
あと、光合成細菌は、豚糞尿をもたくましく分解するぐらいにタフな微生物で、いったん優勢になると他の細菌を駆逐する強さがありますが、自家培養の条件によってはクロストリジウム属(ボツリヌス菌、破傷風菌など)などの嫌気性菌のコンタミの可能性がないわけではありません。よほど清潔に作れる人以外は作って飲むのはマネしないほうがいい、と思います。
それと繰り返すようですが、光合成細菌は臭いです。飲むのは私を含めてよほどの変態で(笑)、しかも「今は戦時中なんだ」という認識を持つ人しか無理だとも思います。
ただ、可能であれば5ALAを自分で作りたい、という思いももちろん分かります。現在、5ALAの生産/販売はネオファーマジャパンが静岡の工場で光合成細菌(CR-720株)を用いて行っていますが、もうひとつの販売大手SBIファーマがネオファーマジャパンを訴えた上に、乗っ取りをも企んでいる、との記事があります。
https://www.neopharmajp.co.jp/library/592faa4a16088b6a0b777d96/608116f8a12c5a8f5f3dcce6.pdf
一方、ソフトバンクが最近パレスチナに事務所を開設し、その所長にモサド(イスラエル諜報機関)の長官を任命しました。
https://parstoday.com/ja/news/middle_east-i80696
SBIのそうした政治的な動き、また、同社は当然5Gの展開にも関与していて、さらに5ALAの供給をも押さえようとしているとなると、今後、供給や価格の面で心配がつきまといます。
そもそも5ALAの大量生産を光合成細菌を用いて可能にしたのは佐々木健教授で、教授はそのような独占は望んでいなかったはずです。
5ALAが本当に必要な人のもとに、安価で届くために、自家培養という方法がもっと知られてもいい、という思いもあるんですね」